日本には様々なうどんが存在するのだ。
香川の讃岐うどんと秋田の稲庭うどんは、日本のうどん界で一二を争うと言っていい程に有名で、美味しいと言われております。
その他にも群馬の水沢うどん、富山の氷見うどんがよく知られています。やっぱりコシがあって喉越しの良いものが好まれる傾向にあります。
しかし、讃岐うどんのようなコシの強さとは真逆な、やわらかくてモチモチしていてお箸で簡単にぷっつり切れちゃう、そんなうどんもあらゆる地域で地元民に愛され続けています。
私は幼少期から社会人になって結婚後に関東へ移り住むまで、大阪で暮らしていました。実は大阪にも、地味ですがうどんの文化はあります。大阪のうどんはあっさりした出汁醤油ベースのスープに、コシの少ないやわらかな中太のうどんの組合せが主流でした。
薄味のスープで育ってきた私は、10代の頃に初めて東京でへ行って、初めて東京のうどんを食べたのですがその時はうどんのスープが真っ黒でビックリしました。だけど、おそるおそるスープを飲んでみたら見た目よりしょっぱくなくて、お醤油が香ばしくて美味しかった。
そして本題。
日本のうどんの「やわらかい系」には、三重県のご当地うどん「伊勢うどん」があります。
大阪のうどんよりも更にコシのない、ふにゃふにゃの太麺うどんに甘じょっぱい醤油味のたれをかけ、ねぎやかつおぶし等をトッピングして食べる、個性的なうどんです。
美味しい伊勢うどんなら三重県へ食べに行くのが一番ですが、簡単に調理できる真空パックの状態をインターネット通販で購入可能。自分で調理する時に、コシ強め系のうどんよりも失敗が少ないのがやわらか系うどんの長所だと思います。
通販可能な有名どころは「やまと茶屋」さんや「山口製麺」さんがありますが、私がよく通販で買って食べているのは、密かに人気な伊勢スイーツ「サトナカクッキー」と一緒に買う為、旧エメロンオンラインショップ(現在は中谷武司協会にリニューアル)の伊勢うどんだったのですが、今はうどんは販売していないのですね。しばらくサイトを利用していなかったのですが、その間に色々変わっておりました。ちょっと残念に思いますが、サトナカクッキーが大好きなので、また近いうちに買おう。
さてと、過去の食事の記録に進もうか。
こんな感じで密封されて届きました。シンプルでおしゃれなパッケージが好きでした。
さあ、調理だ。トッピングはたっぷりのネギ、自家製煮卵。かまぼこ。
小さなお鍋にお湯を入れて沸騰するのを待つ。やわらか系のうどんはお湯の量や入れるタイミングなど、細かく気にする必要がないから気楽。
やわやわ~と麺がほぐれていくのを待つ。とにかくコシがないのであまり箸で突っつき過ぎると麺が千切れちゃうから、あまり手を出さないこと。
いい塩梅に茹で上がったら水を切って器に上げる。付属のタレをかけてなじませる。
ふにゃふにゃうどんがタレを吸い込んで美味しそうな色に染まっていくぞ。
ちょいと茹で過ぎたか(笑)麺がタレを吸い込み過ぎたのか焼うどんのような見た目になったよ。
私が失敗しているのか、それともこの伊勢うどん自体がタレ少なめで食べるものなのか。
伊勢うどんに限らず「うどん」は同じ種類であっても店によって見た目が多種多様なので、何が正解なのかよく分からない。
でもこのタレは味が濃いめだから、これくらいの量のほうが美味しいと思うけど。
それにしても美味しそうな色。お醤油は濃いめが好きなのだ。